日々のニュースでの「これはあんまりだなぁ」と思うことや、日常の中のささいなイラっとすること、様々な嫌なことって多々ありますよね。
親を殺してしまう子供の事件や、会社のお金を横領して捕まってしまう、熊に襲われて身内が亡くなる、何台も衝突して起きた交通事故 など。
身の回りでの出来事ですと、駅のホームで向かいから歩いてくるサラリーマンにぶつかられたけどあやまりもせず立ち去ったとか、歯医者の受付の態度が悪いとか、口うるさい上司に延々といわれのない嫌味を言われるとか、数え上げればキリがありません。
ニュースも毎日毎日報道され、身の回りでも無数の出来事が起こっています。
それを私たちは反射的に「あぁ、ほほえましいできごとだな。」とか「何でこんな酷い態度をとるんだろう」とか判断しています。
この良いと思われることや、悪いと思われることは私たちの外側の世界にあるのではなく、私たちの内側にあることなのです。
例えばあなたが人にぶつかられて謝罪の一言もないことに腹を立てたとしたならば、「人にぶつかって謝らないのは悪いことだ」と思っているからです。
事実は「その人があなたにぶつかって何も言わなかった」というそれだけです。
そこには良いも悪いもありません。
あなたの中に「人にぶつかって何も言わないことは悪い」という「ものさし」(価値観)があるのです。
それは幼い時に親から「人にぶつかったら謝らなくてはいけませんよ」としつけられたからかもしれません。そしてそれを素直に受け入れて、今まで握り締めているものさしです。
別に「人にぶつかってもあやまらなくていい」と言っているわけではありません。
要は「悪い」ということがあなたの外側に存在するわけでなく、「悪いと思っていることがあなたの中に存在している」ということです。
ぶつかったその人は「人にぶつかるのは別に悪いことではない。人がこうたくさんいればたまにはぶつかって当然だろう。」と、人とぶつかることに悪いという価値観はさらさらなかったということも考えられます。
その「ものさし」の目盛りは人それぞれです。それこそみんな違い、人の数だけの「ものさし」があるといってもいいでしょう。
まず、自分の「ものさし」の存在に気付いてください。
もちろんいつでもその「ものさし」を違うものに持ち替えることも、捨てることもあなたの自由です。
「私が持っている ものさし(価値観)を相手も持っていて当然だ。」という考え自体手放して自由になりましょう。
そうすればあなたの価値観はもっと広いものになり、まわりの人たちや物事を受入れることができるようになって 平穏で豊かなものになっていくでしょう。 |