日々楽しく、幸せに生きることを私たちは望んでいます。
自分はもちろん、自分を取り巻く状況、周りにいる人たち全てが幸せに満ちていたら何て素晴らしいことでしょう。
「幸せになる」ためにはどうしたらいいのでしょうか？
って、実はこの考え方では「幸せになる」ことは出来ないのです。
この考え方は、今持っていない何か手に入れたら幸せになれる。
今ではない違う自分になれたら幸せになれる。というものだからです。
もっと条件の良い仕事に就けたら幸せになれる。
もっと頭がよければ幸せになれる。
もっと良い学歴を持っていれば幸せになれる。
もっとスタイルがよければ幸せになれる。
もっとお金があれば幸せになれる。
もっと大きな家に住めれば幸せになれる。
もっと違ったパートナーだったら幸せになれる。
もっと優しい親から生まれていれば幸せになれる。
・・・
どれもこれもあなたの外側にあるもので、手に入れてもあなたの付加価値になるだけです。
その付加価値がない限り幸せではないと感じているのです。
本来はそのようなものがなくても十分にあなたの素晴らしい価値は存在しています。
いま手に入っていないその足りないと感じているものは、頑張れば手に入れられるものもあれば、自分ではどうしようもないものもあるかもしれません。
仮にこれらを手に入れることが出来たとしても幸せにならないのです。少しも幸せにならないとは言いません。手に入った時は一時的には満たされることでしょう。手に入るまでの努力や、過程が困難であればあるほど手に入れた時の感動は大きなものに違いありません。
しかし、このようやく手に入れたものにも慣れてきて、飽きがくるとは言わないまでも、あるのが当たり前に感じてきて、やっぱり何かが足りないような感じがしてきます。もっと他の何かがあれば満たされるような、手に入れる前の渇望感が心の片隅に生まれます。
そして片隅にあったその穴はいつの間にやら自分の心を大きく占める大穴になっていて、この穴を埋めるためにはあれもこれも必要だと感じてしまうのです。
「幸せになりたい」というのは、今は幸せでない。
と言っているのです。
いつか「幸せになる」と思っていたら、一生幸せになれないのです。
幸せになるのはいつでも「今」です。
幸せを感じることが出来るのはいつも「現在」だけなのです。
過去に幸せはありません。
もしあるように感じるのならば、それは楽しかったなぁという「記憶」であって幻想です。今ここにその状況は存在しません。イメージが現在に存在しているだけでただの記憶の産物なのです。
未来に幸せがあるわけではありません。
決してくることのない蜃気楼としての時間の幻想です。
そんなところにはもちろん幸せはありませんし、目の前にぶらさがっているニンジンのような明日は今日になることはありません。今日がずっと今日のままであり続けるです。
私たちが生きることの出来る時間は「今」だけなのです。
「幸せになる」のではなく「幸せである」にシフトチェンジしてください。
これだけです。
幸せは今を生き切ることなのです。
いま在る状態をありのまま受け入れることです。
いま在る状態に目を向けると本来は足りないものなどないというのが見えてきます。
「足りない」と思っていただけなのです。
実は全てがあなたの目の前に用意されていて、全てはあなたを輝かせるために存在するものなのです。
それらに目を向けて幸せであってください。
あなたの目の前にいつもあった「幸せ」を選ぶだけなんです。
「幸せになりたいなぁ」と思っていたあなたは、いままで「幸せではない」に意識を向けていただけなんです。
答えはシンプルです。
目の前にあった幸せに意識を向けて感じ尽くすことです。
幸せというのは大変な苦労の末にある。
努力しないと幸せは手にはいらない。
幸せは限られた人しか手にはいらない。
などの価値観をまだ持っているとしたらそれを手放してみましょう。
それを持っていてあなたに何か得があるでしょうか？
手放したら何か損してしまうでしょうか？
そんなことはありません。
それと、もうひとつ。
幸せは、無尽蔵にあります。
誰かが幸せになったから誰かの幸せが減ってしまうとか、誰かが幸せになれないとかはありません。大丈夫です。
隣の人が先に幸せになっていても焦らなくても大丈夫ですし、私が幸せになったらあの人が幸せになれなくなってしまうんじゃ・・・。などという考えは無用です。
全ての人が幸せを感じることのできる無限の量があふれています。
それを受け取らずにいたり、意識を向けずにいるというだけのことだったのです。
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